このページでは、特定技能に該当する14業種の各分野での特定技能評価試験の実施状況や試験内容、試験日程などについてのリンクを含めた情報をお伝えしています。
外国人が特定技能ビザを取得して日本で働くには、該当業種での3年以上の技能実習生としての経験(介護はEPA介護福祉士候補者で在留期間満了4年間が該当する)があるか、それ以外では特定技能評価試験を受験して合格する必要があります。
特定技能評価試験とは
特定技能評価試験とは「技能試験」と「日本語試験」の2つの試験からなります。
日本語試験に関しては日本語能力試験(JLPT)でN4以上を取得していれば受験する必要がありません。介護だけはこの2つに加えて「介護日本語評価試験」という、介護で必要となる最低限の日本語についての評価試験も受験する必要があります。
特定技能評価試験の日程について
各分野における最新の試験日などのスケジュールは、以下のリンクなどから確認いただけます。
各試験は試験日の約1カ月前には申し込みが締め切られることがありますので、ご自身や知人の方が試験を受けられる予定でしたら受付締切日を確認して早めに申し込みされることをおすすめいたします。
特定技能評価試験の受験費用について
特定技能評価試験は基本的に有料で開催されています。受験料は受験前に支払う必要があります。
金額や支払日などの詳細は、この下に記載する各分野の試験関連ページにてご確認ください。
介護分野の特定技能評価試験について
介護分野の特定技能評価試験は、日本国内と海外で実施されております。
介護技能評価試験は60分。介護日本語評価試験は30分となっており、60%以上の正解率で合格となります。試験方法はCBT方式※で実施されています。
※CBT方式:CBT(Computer Based Testing)方式とは、CBT会場でコンピューターを利用して実施されるペーパーレス試験です。コンピューター上に表示される問題をマウスやキーボードを使い解答していきます。
海外で介護分野の特定技能評価試験を実施している国は
- フィリピン
- カンボジア
- ネパール
- インドネシア
- モンゴル
となっております(2020年3月時点)
介護分野の特定技能評価試験関連リンク
厚生労働省
介護分野における新たな外国人材の受入れについて
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_000117702.html
国内試験日程※1
http://ac.prometric-jp.com/common_contents/test-dates.html
海外試験日程※2
http://ac.prometric-jp.com/shared/schedu/Schedule_JH.pdf
※1:2020年4月以降の試験日程は2020年度予算成立前のものであり、変更される可能性があります。
※2:COVID-19(新規コロナウイルス)対策により、将来的にいくつかの変更が発生する可能性があります。
新型コロナの影響で介護の特定技能 技能測定試験の一部中止があります。
ビルクリーニング分野の特定技能評価試験について
ビルクリーニング分野では、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会が「ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験」を実施されています。
ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験は「判断試験」と「作業試験」に分かれており、判断試験は20分、作業試験は制限時間が12分、標準時間が10分と設定されていて、10分を超過した場合は減点、制限時間を超過した場合は失格となっています。
海外でビルクリーニング分野の特定技能評価試験を実施している国は
- フィリピン
- カンボジア
- ネパール
- インドネシア
- モンゴル
となっております。(2020年3月時点)
新型コロナの影響でビルクリーニング特定技能 技能測定試験の延期があります。
ビルクリーニング分野の特定技能評価試験関連リンク
特定技能 – 公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会
https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/zairyu
素形材産業分野の特定技能評価試験について
素形材産業分野では、2019年度中に試験が予定されていましたが、いったん中止となっており、次回の試験日程については詳細が決まり次第、下記リンクで発表される予定となっております。
素形材産業分野の特定技能評価試験関連リンク
経済産業省
特定技能外国人材制度(製造3分野) (METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/index.html
経済産業省
製造分野特定技能1号評価試験実施要領
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/2004_implementation_guidelines.pdf
産業機械製造業分野の特定技能評価試験について
産業機械製造業分野では、2019年度中に試験が予定されていましたが、いったん中止となっており、次回の試験日程については詳細が決まり次第、下記リンクで発表される予定となっております。
素形材産業分野の特定技能評価試験関連リンク
経済産業省
特定技能外国人材制度(製造3分野) (METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/index.html
経済産業省
製造分野特定技能1号評価試験実施要領
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/2004_implementation_guidelines.pdf
電気・電子情報関連産業分野の特定技能評価試験について
電気・電子情報関連産業分野では、2019年度中に試験が予定されていましたが、いったん中止となっており、次回の試験日程については詳細が決まり次第、下記リンクで発表される予定となっております。
電気・電子情報関連産業分野の特定技能評価試験関連リンク
経済産業省
特定技能外国人材制度(製造3分野) (METI/経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/index.html
経済産業省
製造分野特定技能1号評価試験実施要領
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/gaikokujinzai/2004_implementation_guidelines.pdf
建設業分野の特定技能評価試験について
建設業分野では、国交省が定めた建設分野特定技能評価試験実施要領に従って、学科試験と実技試験が行われます。
学科試験は60分CBT方式、実技試験は職種毎に定められています。
職種はこのように別れています
型枠施工/左官/コンクリート圧送/トンネル推進工/建設機械施工/土工/屋根ふき/電気通信/鉄筋施工/鉄筋継手/内装仕上げ
2019年度はフィリピンでの実施を予定しておりましたが、COVID-19新型コロナウイルス感染症によりフィリピン国内の移動制限があったことから、延期となっています。
建設業分野の特定技能評価試験関連リンク
JAC 一般社団法人 建設技能人材機構
建設分野特定技能1号評価試験
https://jac-skill.or.jp/exam.html
造船・舶用業分野の特定技能評価試験について
造船・舶用工業分野特定技能1号試験は学科試験と実技試験で構成されています。学科試験は日本語で制限時間は60分。60%以上の正解率で合格となります。実技試験は溶接を行うことになっていますが、受験者が溶接士技量資格を取得している場合は実技試験は免除されます。
造船・舶用工業分野特定技能1号試験の会場は、申請者が場所の用意を行い、日本海事協会から試験監督者が派遣される形となっています。詳しくは下記のリンクからご確認ください。
造船・舶用工業分野の特定技能評価試験関連リンク
一般財団法人日本海事協会
造船・舶用工業分野特定技能1号試験 | ClassNK
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/authentication/evaluation/index.html
自動車整備業分野の特定技能評価試験について
自動車整備分野特定技能評価試験はCBT方式で日本語で行われます。内容は自動車のシャシ・エンジンに関する学科試験(試験時間60分)と実技試験(試験時間20分)となっております。
現在試験はフィリピンでのみで行われております(2020年3月時点)
自動車整備業分野の特定技能評価試験関連リンク
一般社団法人日本自動車整備振興会連合会
自動車整備分野特定技能評価試験
https://www.jaspa.or.jp/mechanic/specific-skill/index.html
航空業分野の特定技能評価試験について
航空業分野の特定技能評価試験は「航空機整備」と「空港グランドハンドリング」に分かれています。航空機整備試験は、筆記試験60分と実技試験30分で構成されています。
2020年3月までに試験が行われたのは、日本とモンゴルのみとなっております。
航空業分野の特定技能評価試験関連リンク
日本航空技術協会
特定技能評価試験 航空分野について
https://www.jaea.or.jp/
新型コロナの影響で航空業分野の特定技能評価試験の調整があります。
宿泊業分野の特定技能評価試験について
宿泊業技能測定試験は「フロント業務」「広報・企画業務」「接客業務」「レストランサービス業務」「安全衛生その他基礎知識」の宿泊業で必要とされる5つのカテゴリーから出題されます。試験は学科と実技に分かれています。
2020年3月までに日本国内とミャンマーで実施されました。
(2020年3月26日現在、次回の試験日程は発表されておりません)
宿泊業分野の特定技能評価試験関連リンク
一般社団法人 宿泊業技能試験センター
特定技能試験 | 一般社団法人 宿泊業技能試験センター
https://caipt.or.jp/tokuteiginou
新型コロナの影響で宿泊業の特定技能測定試験の延期があります。
農業分野の特定技能評価試験について
農業技能測定試験は、一般社団法人全国農業会議所が実施しています。
海外での試験は、実施国の現地語および英語を基本とし、業務上必要な日本語能力の確認をする必要がある問題については日本語で出題されます。60分CBT方式
耕種農業全般と畜産農業全般が出題されます。それぞれ実技はイラストや写真による判断式で実技もCBT方式となっています。
2020年3月までに日本以外で農業技能評価試験を実施した国は
- フィリピン
- カンボジア
- ネパール
- インドネシア
- モンゴル
となっており、タイ、中国、ベトナムが実施予定国となっています。
農業分野の特定技能評価試験関連リンク
農業技能測定試験
http://asat-nca.jp/
漁業分野の特定技能評価試験について
漁業分野の特定技能評価試験は学科試験と実技試験が行われます。
内容は「漁業」「養殖業」に分かれており、それぞれの実技試験はイラストや写真による判断式となっています。
また、試験は実施国によって記述型のペーパーテスト方式とCBT方式に別れます。
・ペーパーテスト方式:インドネシア
・CBT方式:フィリピン(2020年3月現在準備中)
2020年3月までに漁業技能評価試験を実施した国はインドネシアのみとなっております。
漁業分野の特定技能評価試験関連リンク
大日本水産会
在留資格「特定技能」漁業技能測定試験について
https://suisankai.or.jp/skill/
飲食料品製造業分野の特定技能評価試験について
飲食料品製造業分野の特定技能評価試験は学科試験と実技試験に分かれております。試験時間は両方をあわせて80分となっています。
学科試験はHACCP等などによる一般的な衛生管理、労働安全衛生に係る知識が出題されます。
実技試験は図やイラスト等を用いて、状況設定において正しい行動等を判断する判断試験及び所定の計算式を用いて必要となる作業の計画を立案する計画立案試験等、業務上必要とされる技能水準が測定されます。
試験会場は日本各地で行われており、海外では
- フィリピン
- インドネシア
ですでに試験を行っています。今後も開催国は増えると考えられます。
飲食料品製造業分野の特定技能評価試験関連リンク
OTAFF 一般社団法人外国人食品産業技能評価機構 特定技能1号技能測定試験
https://otaff1.jp/
外食業分野の特定技能評価試験について
外食業分野の特定技能評価試験は学科試験と実技試験に分かれており、学科試験、実技試験ともに「衛生管理」を基本科目とし「飲食物調理」と「接客全般」を配点選択可能としています。(学科と実技あわせて80分)
配点は3つのタイプがあり、試験申し込みの際にAタイプ(選択なし)Bタイプ(調理主体)Cタイプ(接客主体)を選択でき、その選択内容によって配点が変わります。
試験会場は日本各地で行われており、特定技能の業種の中でも試験回数が多い分野となっています。
海外では
- ミャンマー
- フィリピン
- カンボジア
ですでに試験を行っており、今後も開催国は増えると考えられます。
外食業分野の特定技能評価試験関連リンク
OTAFF 一般社団法人外国人食品産業技能評価機構 特定技能1号技能測定試験
https://otaff1.jp/
新型コロナの影響で外食業の特定技能測定試験の延期があります。
特定技能における日本語試験について
日本語試験に関しては「JFT-Basic 国際交流基金日本語基礎テスト」の合格もしくは、日本語能力試験(JLPT)でN4以上を取得していれば、特定技能1号の申請が可能になります。介護はさらに「介護日本語評価試験」という介護で必要となる最低限の日本語についての評価試験も合格する必要があります。
JFT-Basic 国際交流基金日本語基礎テストについて
JFT-Basicは、日本での生活において求められる日本語コミュニケーション力を測定するテストで、特定技能1号のビザ申請に必要な日本語能力を証明するための試験として新設されました。
また、JFT-Basicは今のところ日本で実施する予定がないとのことで、日本で試験を受けられたい方は「日本語能力試験 JLPT」のN4以上を利用いただけます。
(JFT-Basic) 国際交流基金日本語基礎テストと日本語能力試験 (JLPT)の違いは、JFT-Basicは日本国内での生活で使える基本的な日本語能力を測定する目的で、JLPTは日本語を学習している外国人の習熟度を測る総合的な日本語テストで、N5からN1までの5段階のレベルに分かれています。
実施方法も違いJLPTは日本と海外(約80カ国)で年に2回実施され、試験方式はマークシート方式。合格発表は試験の約2カ月後となっておりますが、JFT-BasicはCBT方式※で、日本以外のアジア複数国で年に6回、開催国ごとに設定されるテスト期間に実施とされており、受験当日に結果がわかります。
日本語試験関連リンク
JFT-Basic 国際交流基金日本語基礎テスト
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/
日本語能力試験 JLPT
https://www.jlpt.jp/
まとめ
特定技能ビザの取得には、特定技能評価試験(技能試験と日本語能力試験)に合格する必要があります。
特定技能外国人の採用をお考えの場合は、上記の各分野のリンク先の情報をご覧いただき、該当される業種業態での受け入れが可能なのか、従事してもらいたい業務内容と合致するか、求める日本語能力に問題が無いかをよくご確認ください。
特定技能は、まだはじまったばかりの新しい制度です。特定技能制度、外国人の雇用についてご不明な点やご相談がございましたら、お気軽に株式会社ガイアサインまでお問合せください。
株式会社ガイアサインでは、特定技能での人材採用をご希望される企業様に向けたサポートをしております。
新型コロナウイルスの影響で「人材の採用予定が立てられない」「来るはずだった海外採用の人材が来ない」など、なんでも結構です。このような時期だからこそ、共に解決策を検討させていただきます。
人材の採用に関するお悩みがございましたら、ぜひお気軽にガイアサインまでご相談ください。
